大阪大学医学部附属病院
未来医療開発部未来医療センター

大阪大学医学部附属病院未来医療開発部未来医療センター(MTR)では、 間葉系幹細胞の移植·再生医療分野への実用化のために「ヒト滑膜由来間葉系幹細胞」を提供しています。

基礎疾患のない外傷などの患者さんの手術の際に発生する余剰組織から臨床用グレードのヒト滑膜由来間葉系幹細胞を大量に調製し、凍結保存（バンク）を行っています。非臨床研究および臨床研究の利用に関するインフォームド・コンセントを取得し、GCTPを参考に無血清培地を使用し、高い品質で製造、保管を行っています。同種問葉系幹細胞を用いた迅速で低コストの細胞治療を目指した研究にこ使用いただけます。

当セルバンクの特徴

〇トレーサビリティの確保

臨床用CPFを利用し、厳密な製造・品質管理の下で細胞調整を行い、全てのデータを厳重に保管。 保管中の細胞は24時間体制の環境モニタリング下で管理。

〇無血清培地

生物由来原料基準（平成15年厚生労働省告示第210号）に則した安全性の高い臨床用無血清培地を使用。

〇工程内管理試験の実施

各工程において工程内管理試験を実施し、全て合格済の細胞を保管。
例）工程内管理試験
細胞増殖能、生存率、表面抗原発現、無菌試験、マイコプラズマ否定試験、エンドトキシン試験等、ウイルスクリアランス試験

〇感染症検査済み

ドナースクリ ーニングにおいて感染症検査を実施。
例）臨床研究グレードの細胞
B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、ヒト細胞白血病ウイルス、サイトメガロウイルス、パルボウイルスB19、エイズウイルス、EBウイルス、風疹ウイルス、ムンプスウイルス、マイコプラズマ、梅毒

非臨床研究用　ヒト臍帯由来間葉系細胞の提供開始

（注）ヒトへの投与はできません

非臨床研究の利用に関するインフオームドコンセントを取得し、無血清培地を使用して製造したヒト臍帯由来間葉系幹細胞の提供を開始しました。製造工程における感染症検査（マイコプラズマ否定試験、エンドトキシン試験、 無菌試験）および動物実験に必要な微生物検査に合格済みです。

提供対象期間

アカデミアから企業まで幅広く提供しています
【非営利機関】大学及び国公立の試験研究機関、公益財団等、医療法人、教育機関
【営利機関】民間企業等、上記以外の研究機関教育機関
※利用者が本件リソースを使用して得られた研究成果に基づき特許等の申請、及び事業活動を行う場合、また、治験を含む臨床研究開始時には、別途MTRと協議を行います。